島田大神的禦手洗系列又添新作咯
来自:天蝎小猪(ミステリーの達人)
島田大大10月9日要出御手洗最新系列『リベルタスの寓話』(Libertas “利比達”自由寓言)囉,是講談社的。以下是從講談社電子報[推理館2007年10月號]貼來的. 本書は最近多くなっている中編集で、現時点(二○○七年夏)においては最新刊になります。「クロアチア人の手」と、「リベルタスの寓話」という二つの中編で構成されており、広い意味では二十一世紀本格の作例ですが、そうした点ばかりではなく、われわれの暮らす複雑な現代を描くことに、気分の重心がありました。 「クロアチア人の手」では、「底のつながったふたつの水槽」というイメージがずいぶん長く脳裏にあり、別々の部屋にあるふたつの水槽をめぐって、不可解現象が起こるとしたら……というテーマをずっと考え続けていました。十年以上考え続けてもなかなかできずにいましたが、「二十一世紀本格」という発想を得たことにより、いともたやすく実現できました。最新科学がこの謎を解いてくれたのです。 「リベルタスの寓話」は、まさに二十一世紀本格の範疇だと思いますが、ここに現れてくる医学の知識はかなり古典的なもので、二十世紀からよく知られています。とはいえ、それほどありきたりなものではありませんから、中編のひとつくらいなら充分支えられたでしょう。さらなる二十一世紀型の科学として登場するのがコンピューター・ゲームで、国境を越えて参戦するオンライン・ゲームのありようや、その中でのみ通用していたはずの仮想通貨がリアルマネーとして売買が始まり、ついに現実世界にはみ出して威力を発揮しはじめた現実に、興味を持って書きました。 PC内部の仮想通貨が現実社会の浸食を始めたように、人間の生活も、文字に置き換えたら仮想のものとの区別などは感じられず、どちらが現実かがみるみる不明となります。鏡で作った迷宮のような、こうしたわれわれの二十一世紀も描いてみたかったのです。 ちなみに本作に登場するドゥブロブニクという自治都市は欧州に実在し、小説に描かれたような知的で精密な方法によって民族の平等と自由とを堅持したことは事実ですが、プロローグののちに展開するブリキ人間リベルタスの伝承の物語は、まったくの創作です。こちらは本書の後書きでも触れましたが、雑誌発表以降、この点をたびたび尋ねられ、欧州史を学習しようとする読者諸兄姉に、この小説に書かれている事柄をすべて事実と理解されると問題が生じそうなので、事実と虚構との境界を明示しておきます。 これらの諸要素に、民族紛争という非常にやっかいな消耗戦を終えたばかりのボスニア・ヘルツェゴヴィナの一都市モスタル、これに今日も市民を縛す怨念の残滓を重ね合わせると、複雑に絡み合う悲惨な物語が像を結びました。 まだあらゆるものが未発達だった中世、この地域に存在し得た高度な理想が、近代に向けて人が成長するにつれ、民族愛という正義と道徳により、抗しがたく動物以下の卑しさにと転落する仕組みも、このふたつの中編によって浮き彫りにしてみたかったのです。 <島田荘司>
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