翻译 2017年7月13日(木) 天声人语 产经抄 每日余录
天声人语:
図体(ずうたい)は大きいが、役に立たないものを「ホワイトエレファント」という。タイの王様が気に入らない家来に白い象を贈った故事に由来する。飼育に大変なお金がかかるが、捨てるわけにいかない。家来は必ず落ちぶれたという
体型巨大、用处不大的东西被叫做“White Elephant(白象)”。这个说法源自于一个故事,说是泰国国王把白象赠送给不喜欢的下臣。饲养它要耗费大量金钱,但是又不能丢弃它。到最后下臣必然会穷困潦倒。
▼公共施設や原発などを揶揄(やゆ)するのに使われる言葉だ。そして五輪にも、白い象がつきまとう。1カ月程の大会が終わった後、施設を使いこなすのは容易ではない。2004年開催のアテネでは競技場が草木の伸びるまま放置されていると報じられる
这个词被人们用来揶揄公共设施和核电站等地方。然后现在,“白象”标签也贴在了奥运会身上。历时一个月左右的大型运动会结束之后,要继续使用那些设施不是一件容易事。有报道称在举办了2004年奥运会的雅典,运动场一直处于杂草丛生、无人管理的状态。
▼無用の長物を抱え込むのを多くの都市は恐れたか。24年夏季大会の選考は立候補の辞退が相次ぎ、残るはパリと米ロサンゼルスだけである。その先の大会も、いくつの手があがるか見通せない。国際オリンピック委員会(IOC)に一つを選ぶ余裕はないようで、24年と28年の大会に両都市を振り分ける方向だ
或许是许多城市都害怕承担这一无用的累赘,2024年夏季奥运会的候选城市接连退出申办,留下来的只有巴黎和美国的洛杉矶。难以想见再往后的奥运还会有几家愿意申办。国际奥林匹克委员会(IOC)好像也没有选择的余地了,所以计划让这两座城市分别举办24年和28年的奥运会。
▼IOCはお金のかからない五輪をめざすと訴えるが「言うは易(やす)し」と言うほかない。何しろ8千億円とされた東京大会の経費が、一時2兆円近くまで膨らむのを目の当たりにしたのだ
国际奥委会虽然呼吁力争举办省钱的奥运会,但也只能说是“说起来容易做起来难”。毕竟我们都目睹了现在估算为8千亿日元的东京奥运会运营费用,曾经一度膨胀至近2兆日元。
▼ここは一つ、五輪の持ち回りをやめることを検討してはどうか。例えば古代五輪の発祥地ギリシャで毎回開いてもいい。白い象が生まれることもない
在这里我有个想法,讨论下停止轮流举办奥运会如何。比如说,可以由古代奥林匹克的发源地希腊来举办每一届。这样一来“白象”也不会降生了。
▼五輪の楽しさが失われると心配する向きもあろう。しかし、高校スポーツでは野球の「甲子園」、ラグビーの「花園」など、聖地ゆえの盛り上がりもある。五輪の聖地づくりも、それほど暴論ではないと思うのだが。
大概会有人担心奥运会的乐趣就此消失。可是,日本高中体育也有棒球的“甲子园”、橄榄球的“花园”等圣地带来的高涨氛围。所以我觉得建立奥运圣地也不是什么谬论。
产经抄:
サンマは中国にかぎるでは、洒落にもならない 7月13日
“秋刀鱼还是中国的最好吃”可一点都不好笑
「秋刀魚とごぼうの梅煮」「秋刀魚の南蛮焼き」「秋刀魚の蒲焼き」。『天皇陛下料理番の和のレシピ』(幻冬舎)で見つけた、食欲を誘われる料理の数々である。
梅干煮牛蒡秋刀鱼、南蛮烧秋刀鱼、串烧秋刀鱼……这些都是在《天皇陛下御厨的和之食谱》(幻冬舍)上找到的,勾人食欲的各种菜肴。
▼著者の谷部金次郎さんは、「天皇家の台所」に26年間奉職した。谷部さんによると、昭和天皇が普段召し上がっていたのは、一般的な家庭の食卓に並ぶものと同じだった。サンマやイワシも好まれていた。
作者谷部金次郎先生在“天皇家的厨房”供职了26年。据他讲,昭和天皇的日常膳食同一般人家饭桌上摆放的没有差别。天皇也喜欢吃秋刀鱼和沙丁鱼。
▼今年も北海道東部沖でそのサンマの漁が始まり、11日朝、東京・築地市場に初入荷した。一昨年、昨年と、例年の半分ほどの水揚げしかない不漁が続いた。びっくりするような高値がつき、気軽に塩焼きを楽しむわけにはいかなかった。それに比べれば、手頃な値段で提供できそうだ、と市場関係者の表情は明るい。
今年也和往年一样在北海道东部海域开始了秋刀鱼的捕捞,第一船秋刀鱼在11日早上到达了东京筑地市场。前年和去年持续鱼荒,捕捞量只有往年的一半左右。因为惊人的高价,消费者也无法轻松愉快地品尝盐烤秋刀鱼了。相较而言,市场相关人士今年则一脸期待地表示,估计能够以较合适的价格供货。
▼ただ、楽観はできない。北太平洋の公海で、台湾や中国が、日本とは桁違いの大型漁船でサンマを取りまくっているからだ。今日から札幌で開かれる国際会議で、日本政府は北太平洋でのサンマ漁について、国・地域ごとに漁獲の上限枠を設けることを提案する。
但是也不能太乐观。因为在北太平洋的公海上,台湾和中国一直在使用远大于日本渔船的大型渔船拼命捕捞秋刀鱼。从今天起将在札幌举行国际会议,日本政府在会上建议,就北太平洋的秋刀鱼捕捞量给每个国家和地区设置配额。
▼中国は規制には反対しているらしい。仮に何らかの合意ができたとしても、中国が約束を守る保証はない。中国は昨年、北太平洋でのサバの水揚げ量について14・3万トンと報告している。実際はその2倍を超えている可能性が高いという。
中国好像已经表示反对限制捕捞。就算是最后达成了什么协议,也无法保证中国会遵守约定。中国在去年曾发布数据称,其在北太平洋捕捞的青花鱼总量是14.3万吨。但有观点认为实际捕捞量很可能超过这个数字的两倍。
▼サンマは江戸時代、「下魚(げうお)」とされていた。落語の「目黒のさんま」では、殿様が初めてその美味を知り感激する。中国の「爆漁」によって、今後資源が枯渇すれば、逆に超のつく「高級魚」になってしまうかもしれない。日本ではもはや手に入らず、中国に渡ってようやく味わえる。「さんまは中国にかぎる」がオチでは、洒落(しゃれ)にもならない。
秋刀鱼在江户时期被认为是“下等鱼”。在落语《目黑的秋刀鱼》中,大人因第一次领略到秋刀鱼的美味而感动不已。如果中国的“爆渔”导致今后资源枯竭的话,秋刀鱼可能反而成为非同一般的“高级鱼”。到了那时,人们在日本将不再能吃到秋刀鱼,来到中国才终于品尝到它。如果最后开玩笑地来一句“秋刀鱼还是中国的最好吃”的话,可一点都不好笑。
每日余录:
それまで下(げ)魚(ざかな)とさげすまれたサンマが広く食べられるようになったのは江戸時代の安永年間だという。知恵者の魚屋がいて年号をもじったのだろう、「安くて長きはさんまなり」と壁に書いて大当たりしたのだ
人们广泛食用过去被嘲讽为下等鱼的秋刀鱼好像是在江户时代的安永年间。有聪明的鱼商估计是模仿年号,在墙壁上写下“永远便宜(安:便宜。永:永远)的秋刀鱼”,成功大赚了一笔。
▲好んで食べたのは搗(つ)き米職人ら力仕事の庶民だったという。だがほどなく富裕な層や武家の間にもサンマの味に魅せられる人が現れたのは落語の通りである。「駒とめて値ばかり聞いた初さんま」で駒を止めたのはむろん武家である
当时喜爱吃秋刀鱼的据说是捣米职人等从事体力活的平民百姓。但是正如落语里所说的那样,没过多久,富裕人家和武家中也出现了迷恋秋刀鱼美味的人。这句“秋刀初上市,来客停马只问价”中,停马的不用说肯定是武家。
▲そのころは初物にはかなりの値もついたが、やはり安さが命のサンマだ。房州から大量入荷する秋には売り切るために河岸はお祭り騒ぎとなり、「サンマ騒がせ」という言葉も生まれた。騒ぎの割にはもうけが少ないという含みがある
那时候,新上市的时鲜能卖出相当高的价钱,但秋刀鱼仍然是廉价命。秋季,商人从房州(今千叶县南部)大量入货秋刀鱼。为了全部卖掉,他们总是把河岸上搞得如节日般热闹。从中还诞生了一个词叫“秋刀鱼骚动”,里面包含了动静很大、收益很小的意思。
▲こちらのサンマ騒がせは、そのうまさの分かる人が他の国や地域でも増えたためか。きょうからの北太平洋漁業委員会で、政府はサンマの国別漁獲枠を提案する。台湾や中国の漁獲が急増し、日本近海の不漁が続く中の新規制である
当下的秋刀鱼骚动是因为其他国家和地区也有越来越多的人知道了它的美味吗?在今天开幕的北太平洋渔业委员会上,政府建议按国别设置秋刀鱼捕捞配额。该建议的背后是台湾和中国的捕捞量剧增,日本近海的捕捞量持续走低。
▲台湾はすでに不漁の日本を上回る漁獲量を記録し、また中国のそれは3年間で20倍となった。日本の不漁は海流の変化も一因だが、誰にとっても乱獲で資源が枯渇(こかつ)しては元も子もない。問題はそれぞれの漁獲枠をめぐる綱引きとなる
台湾的捕捞量再创新高,已经超过了鱼荒中的日本。而中国的捕捞量也在三年间增长至过去的20倍。日本的鱼荒虽然也有海流变化的因素,但是如果因为乱捕而导致资源枯竭的话,无论对哪一家而言都将是本利全无。
▲長年の実績をもとにした日本の提案と、消費も漁獲も伸び盛りの国・地域の主張との間のサンマ騒がせである。目ざしてもらいたいのは、サンマの恵みを「安く」「永き」にわたって分かち合える合意だ。
日本根据长年的经验制定了提案,消费量和捕捞量都在旺盛增长的国家和地区也有自己的主张,双方间开始了这场秋刀鱼骚动。希望各方能力争达成一份,使人们可以“永远”“便宜”地分享秋刀鱼恩惠的协议。
図体(ずうたい)は大きいが、役に立たないものを「ホワイトエレファント」という。タイの王様が気に入らない家来に白い象を贈った故事に由来する。飼育に大変なお金がかかるが、捨てるわけにいかない。家来は必ず落ちぶれたという
体型巨大、用处不大的东西被叫做“White Elephant(白象)”。这个说法源自于一个故事,说是泰国国王把白象赠送给不喜欢的下臣。饲养它要耗费大量金钱,但是又不能丢弃它。到最后下臣必然会穷困潦倒。
▼公共施設や原発などを揶揄(やゆ)するのに使われる言葉だ。そして五輪にも、白い象がつきまとう。1カ月程の大会が終わった後、施設を使いこなすのは容易ではない。2004年開催のアテネでは競技場が草木の伸びるまま放置されていると報じられる
这个词被人们用来揶揄公共设施和核电站等地方。然后现在,“白象”标签也贴在了奥运会身上。历时一个月左右的大型运动会结束之后,要继续使用那些设施不是一件容易事。有报道称在举办了2004年奥运会的雅典,运动场一直处于杂草丛生、无人管理的状态。
▼無用の長物を抱え込むのを多くの都市は恐れたか。24年夏季大会の選考は立候補の辞退が相次ぎ、残るはパリと米ロサンゼルスだけである。その先の大会も、いくつの手があがるか見通せない。国際オリンピック委員会(IOC)に一つを選ぶ余裕はないようで、24年と28年の大会に両都市を振り分ける方向だ
或许是许多城市都害怕承担这一无用的累赘,2024年夏季奥运会的候选城市接连退出申办,留下来的只有巴黎和美国的洛杉矶。难以想见再往后的奥运还会有几家愿意申办。国际奥林匹克委员会(IOC)好像也没有选择的余地了,所以计划让这两座城市分别举办24年和28年的奥运会。
▼IOCはお金のかからない五輪をめざすと訴えるが「言うは易(やす)し」と言うほかない。何しろ8千億円とされた東京大会の経費が、一時2兆円近くまで膨らむのを目の当たりにしたのだ
国际奥委会虽然呼吁力争举办省钱的奥运会,但也只能说是“说起来容易做起来难”。毕竟我们都目睹了现在估算为8千亿日元的东京奥运会运营费用,曾经一度膨胀至近2兆日元。
▼ここは一つ、五輪の持ち回りをやめることを検討してはどうか。例えば古代五輪の発祥地ギリシャで毎回開いてもいい。白い象が生まれることもない
在这里我有个想法,讨论下停止轮流举办奥运会如何。比如说,可以由古代奥林匹克的发源地希腊来举办每一届。这样一来“白象”也不会降生了。
▼五輪の楽しさが失われると心配する向きもあろう。しかし、高校スポーツでは野球の「甲子園」、ラグビーの「花園」など、聖地ゆえの盛り上がりもある。五輪の聖地づくりも、それほど暴論ではないと思うのだが。
大概会有人担心奥运会的乐趣就此消失。可是,日本高中体育也有棒球的“甲子园”、橄榄球的“花园”等圣地带来的高涨氛围。所以我觉得建立奥运圣地也不是什么谬论。
产经抄:
サンマは中国にかぎるでは、洒落にもならない 7月13日
“秋刀鱼还是中国的最好吃”可一点都不好笑
「秋刀魚とごぼうの梅煮」「秋刀魚の南蛮焼き」「秋刀魚の蒲焼き」。『天皇陛下料理番の和のレシピ』(幻冬舎)で見つけた、食欲を誘われる料理の数々である。
梅干煮牛蒡秋刀鱼、南蛮烧秋刀鱼、串烧秋刀鱼……这些都是在《天皇陛下御厨的和之食谱》(幻冬舍)上找到的,勾人食欲的各种菜肴。
▼著者の谷部金次郎さんは、「天皇家の台所」に26年間奉職した。谷部さんによると、昭和天皇が普段召し上がっていたのは、一般的な家庭の食卓に並ぶものと同じだった。サンマやイワシも好まれていた。
作者谷部金次郎先生在“天皇家的厨房”供职了26年。据他讲,昭和天皇的日常膳食同一般人家饭桌上摆放的没有差别。天皇也喜欢吃秋刀鱼和沙丁鱼。
▼今年も北海道東部沖でそのサンマの漁が始まり、11日朝、東京・築地市場に初入荷した。一昨年、昨年と、例年の半分ほどの水揚げしかない不漁が続いた。びっくりするような高値がつき、気軽に塩焼きを楽しむわけにはいかなかった。それに比べれば、手頃な値段で提供できそうだ、と市場関係者の表情は明るい。
今年也和往年一样在北海道东部海域开始了秋刀鱼的捕捞,第一船秋刀鱼在11日早上到达了东京筑地市场。前年和去年持续鱼荒,捕捞量只有往年的一半左右。因为惊人的高价,消费者也无法轻松愉快地品尝盐烤秋刀鱼了。相较而言,市场相关人士今年则一脸期待地表示,估计能够以较合适的价格供货。
▼ただ、楽観はできない。北太平洋の公海で、台湾や中国が、日本とは桁違いの大型漁船でサンマを取りまくっているからだ。今日から札幌で開かれる国際会議で、日本政府は北太平洋でのサンマ漁について、国・地域ごとに漁獲の上限枠を設けることを提案する。
但是也不能太乐观。因为在北太平洋的公海上,台湾和中国一直在使用远大于日本渔船的大型渔船拼命捕捞秋刀鱼。从今天起将在札幌举行国际会议,日本政府在会上建议,就北太平洋的秋刀鱼捕捞量给每个国家和地区设置配额。
▼中国は規制には反対しているらしい。仮に何らかの合意ができたとしても、中国が約束を守る保証はない。中国は昨年、北太平洋でのサバの水揚げ量について14・3万トンと報告している。実際はその2倍を超えている可能性が高いという。
中国好像已经表示反对限制捕捞。就算是最后达成了什么协议,也无法保证中国会遵守约定。中国在去年曾发布数据称,其在北太平洋捕捞的青花鱼总量是14.3万吨。但有观点认为实际捕捞量很可能超过这个数字的两倍。
▼サンマは江戸時代、「下魚(げうお)」とされていた。落語の「目黒のさんま」では、殿様が初めてその美味を知り感激する。中国の「爆漁」によって、今後資源が枯渇すれば、逆に超のつく「高級魚」になってしまうかもしれない。日本ではもはや手に入らず、中国に渡ってようやく味わえる。「さんまは中国にかぎる」がオチでは、洒落(しゃれ)にもならない。
秋刀鱼在江户时期被认为是“下等鱼”。在落语《目黑的秋刀鱼》中,大人因第一次领略到秋刀鱼的美味而感动不已。如果中国的“爆渔”导致今后资源枯竭的话,秋刀鱼可能反而成为非同一般的“高级鱼”。到了那时,人们在日本将不再能吃到秋刀鱼,来到中国才终于品尝到它。如果最后开玩笑地来一句“秋刀鱼还是中国的最好吃”的话,可一点都不好笑。
每日余录:
それまで下(げ)魚(ざかな)とさげすまれたサンマが広く食べられるようになったのは江戸時代の安永年間だという。知恵者の魚屋がいて年号をもじったのだろう、「安くて長きはさんまなり」と壁に書いて大当たりしたのだ
人们广泛食用过去被嘲讽为下等鱼的秋刀鱼好像是在江户时代的安永年间。有聪明的鱼商估计是模仿年号,在墙壁上写下“永远便宜(安:便宜。永:永远)的秋刀鱼”,成功大赚了一笔。
▲好んで食べたのは搗(つ)き米職人ら力仕事の庶民だったという。だがほどなく富裕な層や武家の間にもサンマの味に魅せられる人が現れたのは落語の通りである。「駒とめて値ばかり聞いた初さんま」で駒を止めたのはむろん武家である
当时喜爱吃秋刀鱼的据说是捣米职人等从事体力活的平民百姓。但是正如落语里所说的那样,没过多久,富裕人家和武家中也出现了迷恋秋刀鱼美味的人。这句“秋刀初上市,来客停马只问价”中,停马的不用说肯定是武家。
▲そのころは初物にはかなりの値もついたが、やはり安さが命のサンマだ。房州から大量入荷する秋には売り切るために河岸はお祭り騒ぎとなり、「サンマ騒がせ」という言葉も生まれた。騒ぎの割にはもうけが少ないという含みがある
那时候,新上市的时鲜能卖出相当高的价钱,但秋刀鱼仍然是廉价命。秋季,商人从房州(今千叶县南部)大量入货秋刀鱼。为了全部卖掉,他们总是把河岸上搞得如节日般热闹。从中还诞生了一个词叫“秋刀鱼骚动”,里面包含了动静很大、收益很小的意思。
▲こちらのサンマ騒がせは、そのうまさの分かる人が他の国や地域でも増えたためか。きょうからの北太平洋漁業委員会で、政府はサンマの国別漁獲枠を提案する。台湾や中国の漁獲が急増し、日本近海の不漁が続く中の新規制である
当下的秋刀鱼骚动是因为其他国家和地区也有越来越多的人知道了它的美味吗?在今天开幕的北太平洋渔业委员会上,政府建议按国别设置秋刀鱼捕捞配额。该建议的背后是台湾和中国的捕捞量剧增,日本近海的捕捞量持续走低。
▲台湾はすでに不漁の日本を上回る漁獲量を記録し、また中国のそれは3年間で20倍となった。日本の不漁は海流の変化も一因だが、誰にとっても乱獲で資源が枯渇(こかつ)しては元も子もない。問題はそれぞれの漁獲枠をめぐる綱引きとなる
台湾的捕捞量再创新高,已经超过了鱼荒中的日本。而中国的捕捞量也在三年间增长至过去的20倍。日本的鱼荒虽然也有海流变化的因素,但是如果因为乱捕而导致资源枯竭的话,无论对哪一家而言都将是本利全无。
▲長年の実績をもとにした日本の提案と、消費も漁獲も伸び盛りの国・地域の主張との間のサンマ騒がせである。目ざしてもらいたいのは、サンマの恵みを「安く」「永き」にわたって分かち合える合意だ。
日本根据长年的经验制定了提案,消费量和捕捞量都在旺盛增长的国家和地区也有自己的主张,双方间开始了这场秋刀鱼骚动。希望各方能力争达成一份,使人们可以“永远”“便宜”地分享秋刀鱼恩惠的协议。