德勒兹关键词系列1 潜在之物 Le Virtuel
潜在之物 Le Virtuel
潜在之物的现实性(过去与现在的差异)
我们现在的状态并非是无中生有,而是从“过去”中产生的。“过去”是先行于“现在”的,“现在”(发生)的基础和条件。话虽如此,过去毕竟是已然逝去之物,过去是不可能以与现在的状态相同的方式去被感知的。即使过去得到了“再现”,那也不过是“另一个现在”,而非“过去”。同样,德勒兹所说的过去,并非是“曾经的现在”,而恰恰是绝不会成为现在,也从未显现自身(现实化)的“潜在之物”。在德勒兹的世界中,存在着现在和过去这样一对非对称的乃至毫无类似之处的,两个残缺的身体。其中潜在之物与现在有着完全相左的定位和现实性
从潜在之物到显在之物(差异与发生)
对于德勒兹来说,由于“现在”存在的同时,严格来说也在逝去,成为过去的东西,对于眼前之物的知觉相较现在,更应该归于过去的记忆。于是,考虑到包含了刚刚形成的过去的记忆全体不断地浸透到现在的知觉内部这一事实,现在不过是被极度压缩了的,显现化=现实化了的过去的尖端。因此在德勒兹的哲学中,与其说现在成为了过去,倒不如说潜在的过去成为了现在,在这种情况下,过去通过不断地给现在追加新的要素,将现在推向未来这一形式,并将自身转变为现在。
正如德勒兹在阐释伯格森时所说的那样,作为潜在之物的记忆是未来的功能,它通过不断叠加不确定的要素给现在带来差异,这就是潜在之物的本性。也正因如此,德勒兹才会把潜在的过去定义为“自我差异化之物”。潜在之物通过自我差异化不断产出新的“现在”,如是一来新产生的逝去的现在也被不断吸入潜在的过去之中,使其不断膨胀。
此外,按照德勒兹的阐述,以差异(différence)为本性的潜在之物,是通过分化(différenciation)生产“现在”的。潜在之物不断运转着差异化的马达,将自己分化为包含了无数不可预见之物的各种各样的存在。德勒兹这样说到:“对于伯格森来说,分化可以被看做是一种自我现实化,显现化,自我构筑之物的样态。完成了自我现实化的潜在性同时还带来了自我分化的东西,也就是发散的诸系列,无数的进化线路,以及各种各样的种子”
原文
潜在的なもの Le Virtuel
「一つの生は、潜在的なものしか含まない」
潜在的なもののリアリティ(過去と現在の差異)
わたしたちの現在の状態は、無から発生してくるのではなく、「過去」から生じる。過去は、現在に「先行して存在する」現在の基礎であり、「根拠」である。ただし、そうはいっても、「過去」は「過ぎ去っているもの」であり、現在の状態と同じように感覚され知覚されるものではない。たとえ過去が「再現」されたとしても、それは結局のところ、「別の現在」でしかなく、「過去」ではないからだ。同様に、ドゥルーズのいう過去は、「かつての現在」ですらなく、むしろ決して現在のもの、「現働的=顕在的なもの」にはならないし、なったこともない「潜在的なもの」である。ドゥルーズの世界には、「現在」と「過去」という非対称的で類似することのない「二つの半身」が「共存」しており、その一方の潜在的なものは、他方の現在とは根本的に異なる位置づけとリアリティをもつのだ。
潜在的なものから顧在的=現働的なものへ(差異と発生)
ドゥルーズにとって、現在は存在するのと厳密に同時に過ぎ去り、過去のものになるため、眼の前のものの知覚でさえ現在というよりは過去の記憶にすでに属している。そして、形成されたばかりの過去をも含む記憶が、現在の知覚の内へとつぎつぎに浸透することを考えあわせると、現在は、過去が「極度に圧縮」され、顕在化=現働化した尖端にすぎないということになるだろう。ドゥルーズにおいてはしたがって、現在が過去になるというよりもむしろ、潜在的な過去が現在になるのであり、しかもそのとき、現在に対してつねにあらたな要素をつけ加えながら現在を未来へと押し出すというかたちで、過去が現在になるのである。ベルクソンを注釈しながらドゥルーズがいうように、潜在的なものとしての 「記憶は未来の機能」であり、不確定なものをたえずつけ加えながら、現在に対して「差異をもたらす」ことを本性としているのだ。ドゥルーズによる潜在的な過去の定義が、「自己に対して差異化するもの」であるのはそのためである。潜在的なものは、自己に対して差異化することで、 あらたな現在を産出し、そうしてあらたに生まれた「過ぎ去る」現在をつぎつぎにみずからの内に取り入れ膨張してゆくのだ。そしてドゥルーズによれば、「差異diférence」を本性とする潜在的なものが、現在を産出するのは「分化différenciation」によってであり、潜在的なものは、差異のモータ
ーを回転させながら、予見しえないものを含むさまざまな存在へと自己を分化させてゆくのである。ドゥルーズはいう、「ベルクソンにとって、分化は、自己を現実化し、現働化するもの、自己をつくりあげていくものの操態のように思われる。自己を現実化する潜在性は、同時に、自己を分化させてゆくもの、すなわち発散する諸系列を、進化のさまざまな線を、さまざまな種をもたらすものである」
*参照:先験的領野、 不均衡、持続、特異性、結晶、生、問題、構造