挪威的森林 日语节选
大学时代的渡边,与好友永泽和其女友初美三人一同就餐。永泽和初美发生争执,令渡边如坐针毡。餐后,渡边打车送初美回住所,初美静静地坐在汽车的后座昏暗的角落里,金色的耳环摇曳生辉,淡色的唇齿微动。这一切深深的震撼着渡边,只是这种震撼到底是什么,渡边并不知道。
直到十二三年之后,渡边来到新墨西哥州的某小镇,傍晚时分来到一家披萨店里,喝着啤酒看着美的出奇的晚霞。目之所及的整个世界全都被染成了鲜艳的红色,就像被某种特殊的果汁从头淋到脚。在这摄人心魄的夕阳中,渡边突然想到了初美,终于理解了那晚初美给他带来的震撼。那是一种永不知足的类似少年憧憬般的东西,这种热烈而纯洁的憧憬,一直以来都被遗忘了,甚至想不起来它的存在。是初美,让长期沉睡的"自身的一部分"觉醒了。一想到这个,渡边悲伤不已,因为初美真的是一个非常非常特别的女性,应该有人要来救救她的!

世界中のすべてが赤く染まっていた
僕はそれが何であるかに思いあたったのは十二年か十三年あとのことだった。僕はある画家をインタヴェーするためにニュー·メキシコ州サンタ·フェの町に来ていて、夕方近所のピツァ·ハウスに入ってビールを飲みピツァをかじりながら奇蹟のように美しい夕陽を眺めていた。世界中のすべてが赤く染まっていた。僕の手から皿からテーブルから、目につくもの何から何までが赤く染まっていた。まるで特殊な果汁を頭から浴びたような鮮やかな赤だった。そんな圧倒的な夕暮の中で、僕は急にハツミさんのことを思いだした。そしてそのとき彼女がもたらした心の震えがいったい何であったかを理解した。それは充たされることのなかった、そしてこれからも永遠に充たされることのないであろう少年期の憧憬のようなものであったのだ。僕はそのような焼けつかんばかりの無垢な憧れをずっと昔、どこかに置き忘れてきてしまって、そんなものがかつて自分の中に存在したことすら長いあいだ思いださずにいたのだ。ハツミさんが揺り動かしたのは僕の中に長いあいだ眠っていた<僕自身の一部>であったのだ。そしてそれに気づいたとき、僕は殆んど泣きだしてしまいそうな哀しみを覚えた。彼女は本当に本当に特別な女性だったのだ。誰かがなんとしてもでも彼女を救うべきだったのだ。
思いあたる: 想起,想到,想象到,猜想到
彼女に恨まれるなんて,すこしも思い当たるところがない。:竟会被她恨上了,我真是一点也猜想不出来是怎么回事.
~んばかり:眼看就要
彼の言い方、まるで僕の方が悪いと言わんばかりだ。:按他的说法,好像是要说是我的错。
~すら:连~也
手術をして起き上がれないため、一人では食事すらできない:手术之后无法起床,所以连自己吃饭都做不到